債務整理
債務整理とは借金を整理する解決策のことです。現在複数の借入先から多額の借金を抱えている多重債務者で、債務整理で借金を整理するかおまとめローンを利用するのか迷っている方は大勢いらっしゃる筈です。債務整理方法も具体的には任意整理、個人民事再生、特定調停、自己破産の4種類の方法に分類されますし、条件次第でどの解決策が選択できるのか、おまとめローンによる借金整理方法の方が適しているのかは違います。
ご参考までに債務整理の方法について簡単にご説明しましょう。まず、任意整理は法定金利で利息計算し直すことで不当な利息分を大幅にカットする借金減額方法で、交渉による債務整理方法の一つです。弁護士に依頼することで賃金業者からの取り立てはストップしますし、条件次第では返済金額がゼロ円になったり過払い金を取り戻せる可能性もあります。ただし裁判所などの公的機関を通さないので強制力はなく、貸金業者が交渉を拒否すれば和解を成立させることはできません。
個人民事再生は裁判所を通すことで借金総額を大幅にカットする債務整理方法で、原則3年間で分割返済計画を立てるのが特徴です。自己破産のように債務整理後諸々の制限が設けられるわけでもありませんし、所有している自宅を手放さなくても済むのも大きなメリットです。ただし3年間で返済しなければならないので毎月の負担額は大きくなりますし、手続き期間が長い、債務整理後後6年前後はクレジットカードを新規発行したり新たなローンを組んだりすることはできない…などのデメリットも伴います。
一方特定調停も任意整理同様、利息制限法による引直計算を行う債務整理方法ですが、簡易裁判所を通す点で任意整理と異なります。そして自己破産は多重債務者の最終手段で、裁判所から債務の支払責任を免除して貰うことで借金地獄から解放されます。自宅や車などの財産は諦めなくはなりませんが、多額の借金がなくなるのは最大の魅力です。