父親のアドバイスはおまとめローン
数年前から、ブラックバスフィッシングにはまってしまいました。
エキサイティングなスポーツフィッシングで、芸能人にも趣味にしている人がたくさんいます。
最初はお手頃価格のお手軽なタックルを揃えて楽しんでいたのですが、はまるにつれて道具に不満が出てきました。
性能の良い道具は釣れますし、何よりカッコイイです。それに比例して、お値段も張ります。
釣りに限ったことではありませんが、趣味となるとついついお金をかけてしまう人は少なくないと思います。
自分も例に漏れず、ついつい、釣り道具にお金をかけてしまっていました。
釣りをしない人には理解できないかもしれませんが、一本5万6万もする竿を何本も購入しました。
同じ数だけ、リールも買います。これも竿と変わらない金額です。
決して高給取りではない自分には分不相応だったと今ならわかります。
けれどその時は所有欲が完全に上回り、冷静な判断力を欠いていました。
ついには、日々の食費も足りなくなり、カードローンなどで借金するしか手段がなくなってしまいました。
街を歩いていると、カードローンの会社がたくさんあります。
お金に困っていた自分は衝動的に、その中の一社へ足を踏み入れていました。
中は思っていたよりずっと清潔で感じのいいオフィスのような場所でした。
対応してくれた女性も、若くて感じのいい人だったので、躊躇無くカードローンの手続きをお願いしました。
ほどなく、真新しいカードが発行され、飢餓の不安から解放されることとなりました。
はじめは真面目に返済をしていました。
けれど、やはり物欲に勝てず、融資枠内でまた借金をしてしまいました。
ATMを利用した便利なシステムで、調子に乗ってしまい借金をしている自覚が薄くなっていました。
短絡的な自分は、目の前の物欲に負け続け、1枚、また1枚とカードの枚数が増えてしまう事態に陥っていたのです。
返しては借り、借りては返し、の繰り返しになっていました。
そんなある日、田舎の母親が訪ねてきたときに、カードローンの明細を見つけられてしまいました。
それはもう、怒るわ泣くわの大変な騒ぎになってしまいました。
当然、父親も知るところとなり、現状の借金の明細を全て出すように言われました。
それを見た父親に、「私は助けるつもりはない。自分の作った借金は、自分で必ず完済しなさい」と冷静に諭されました。頼るつもりはありませんでしたが、改めて通告されるとそれなりにダメージを受けました。
けれど、ひとつだけアドバイスと資料をくれました。
今のままでは完済は時間がかかりすぎるだろうから、おまとめローンで一本化しなさい、と。
父親の用意してくれた資料に、親の愛を感じ、感謝しながらおまとめローンの申し込みをしました。
トータルの金額が大きくなかったこともあり、審査は難なく通過したようです。
父親の言うとおり、一本化してからは、順調に借金の残高を減らすことが出来ました。
利率が低くなったこともありますが、精神的な部分も大きかったように感じます。
色々な会社から借りていると、常に返済のことばかり考えてしまいます。そのストレスは想像以上です。
そのストレスがなくなったおかげで、仕事にも集中でき、結果、返済も順調に進んだのだと思います。
今後はこれを教訓に、大人として恥ずかしくないような形で、カードローンとも上手に付き合っていかなくてはならない、と考えています。